次に向かったのは、李永春家屋(이영춘 가옥)。
中心からは渓谷ガーデン同様、かなり離れていたが、ここも行きたかった場所だ。 車を降りると、本当に見事な紅葉。 隣には看護大学や老人の療養病院があって、閑静で綺麗な場所だった。 見事な銀杏の大木の下に、ハングルで家の名前があり、別にこの案内板も。 さぁ、入ってみよう^^ 最初に見えてきた外観は西洋風。Tさんの説明では、手前は西洋式、その先は日本式 建築になっている和洋折衷の面白い建て方がされているらしい。ここは、撮影地と しても有名で、ドラマ『砂時計』や『氷点』『野人時代』などでも使われたようだ。 表側の西洋風の玄関は鍵がかかっていて、お庭をぐるっと回って、裏手から入った。 表側とはまるっきり印象の違う家屋。 こちらから入り、スリッパに履き替えて中を見学。ここは、元々は統治時代に群山で 大規模農場を経営していた日本人大地主熊本利平が建てた別荘で、春と秋に一時 的に訪問時に使用されたものだったが、戦後は韓国農村保健衛生の先駆者である 李永春博士が居住し、李永春家屋とも呼ばれているようだ。 李永春先生。農村衛生研究所の文字があるね^^ 応接間と先生の写真。 本がたくさんあったんだけど・・・ 拡大してみたら、日本の本がいっぱい!きっと、建てた方が残していたり、李先生も 日本語がわかる方だった筈なので・・・時代を感じる貴重な本だよね^^ 西洋式の部屋の窓から見える表側の銀杏の大木。 反対側は日本式。当時の衣服や持ち物が綺麗に展示されていた。 家の裏側のお庭は広くて、大きな木もあり、ところどころにベンチも。時がゆったりと 流れるような気がする空間だった。 次にどこへ行こうかということになり、行きたい場所をピックアップした地図を見せた けれど、ここから市内へ戻り、更に、セマングム手前の外洋に面したターミナルは 遠いので諦めた。実は『ありがとうございます』でミスターリーが迷子になり、見つ かった場所。プルン島へ行くフェリーは、ここから乗船するように撮影された。 大きなフェリーもあるターミナルだけれど、夕方帰りの時間を考えると難しくて・・・ で、とりあえずお茶しようと、佐川홍차(紅茶)へ。群山育ちのTさんは知らない お店だったみたいで、住所を確認して出発。青原写真館の近くのようだった。 群山には超がつくほど有名な李姓堂이성당というアンパンで有名なパンやさんが あり、できれば買って食べたいと思っていたが、一回目に通った時はすごい行列! Mさんが調べてたら、もうひとつ、最近名物のホットックのお店があると・・・ 이성당は学生時代からお馴染みのTさんも、大学からソウルなのでそれは知らない 様子で、どこだろうね・・・と運転してたら・・・・ 偶然にもその通りを走ってて・・・あ、ここだ!と^^車を降りて行ってみたら・・・ 見えてるだけじゃなく、店内にも人がいっぱいいて、更に、整理券を渡されて1時間後に また来てくださいと・・・これだけいる人々も、もう一度その時間に来た人々で、すごい! それなら、その間にお茶しようと向かったら・・・ 信号で停まったら、Tさんが、この中華料理屋さんは、ドラマのロケ地としてとても 有名だと・・・群山で最も古くからある中華料理屋さんだそうだ。調べてみたら、 『母さんに角が生えた』とかでも使われていたようだ。 濱海園の向こう側にある建物は、旧朝鮮銀行。この通りにはたくさんの近代建築が ある。日本式建築もこの近くだし、海の近く、港の近くに日本人がたくさん住んでいた みたいだ。目指した喫茶店はやはり、そんな一画にあった。 사가와 홍차 가게。元々の持ち主さんが、佐川さんだったのかな?と入ってみると・・ お店の中から隣へ出られるドアがあり、お客さんだけが見られるお庭^^なんとも 素敵な純和風の庭園と、立派な蔵のあるお宅で、そこが「佐川」さんだったようで、 質屋さんだったので、大きな蔵があるのだと。その名前を今でもお店の名前「佐川 紅茶店」として使用しているのだそうだ@お店の若い女性談。 中から外を。 カウンターと奥の席。 私たちは、お庭側にあるテーブルへ。この家の説明もあった。 赤い紅茶の缶はNINA’Sの缶。娘が見つけて、Mさんと3人で懐かしいねと・・・・ 何年か前、Mさんが東京へ来られた時、車でドライブがてら東京駅~レインボー ブリッジ~鶴見翼橋~ベイブリッジを通り、クィーンズスクエア横浜で食事をして、 デザートをこのNINA’Sで食べたことがあったのだ。美味しかったので、その時と 同じロイヤルミルクティーをオーダーした。 傍にある額はイサンの言葉かな?「네덕 내탓」直訳ならば「あなたのおかげは私の せい?」どういう意味だ?情けは人の為ならずか? ロイヤルミルクティーはカップだけじゃなくて、ポットにもまだ入ってて、少しずつ お替りもできた。クッキーも美味しかった^^Tさんも気に入ったようでよかった^^ 写真を習っているMさんは、雫とか葉っぱとかをよく撮っていて、これも彼女の構図。 真似して撮ってみたけれど、どうかな? 時間があれば、韓国に唯一残っている日本式の東国寺に行きたかったが諦めた。 しかし後日、この東国寺も戦後は荒れていたのを、群山市や政府の公費によって、 整備して、綺麗に保存したのだとある記事で読んだ。だが、その理由が、負の遺産と して、日本が侵略したことを忘れるなという攻撃的なメッセージなんだそうで・・・ 行かなくてよかったかも? また通りかかった李姓堂。相変わらずの行列で、雨でも土曜だからか・・・諦めた。 時間がなくて、車の中から。最初に行った群山近代歴史館。 並びにあるミズカフェと近代美術館(旧長崎十八銀行群山支店)。 1時間ちょい前に中洞ホットックへ戻ったが、整理券番号はまだまだ手前・・・・ 仕方なく、作る所を写してもいいですか?と許可を貰い・・・ 大勢の人が、ひっきりなしに成型して蜂蜜の餡を入れて、大型の機械で焼いて・・・ 一人最高で7個入りを二箱までだったかな?それでも、私達の番が来る前に、本日分 終了(多分、営業時間考慮で)とかで、整理券さえ発行終了になった。すごい人気だ! 結局、更に2、30分待って、7個入りをMさんが購入。車に戻り、早速一個ずつ 手渡しして、次の目的地で降ろしてもらった。Tさんは、K君を迎えに・・・ ここから始まる京岩洞鉄道マウル경암동철길마을。歩きだす前にホットックを食べ ようと・・・美味しいのは美味しいけれど、大惨事・・・仁寺洞でも一度あったが、蜜が 垂れてしまい、カメラのストラップとペンダントがベタベターー;ウェットティッシュ持参 しててよかったけれど、後でK君にもあげたが、垂らして怒られる羽目になり、残念! 残った二つを貰ったが、ソウルへ到着してみたら、箱まで染みて、箱が破れて、袋に 蜜が溜まっている状態に・・・食べられなくて残念^^;みんな14個とか買ってたけれど 大丈夫だったんだろうか?美味しいけれど、1時間半待つ価値はないと全員一致^^; さあ、廃線になったレールの上を歩いてみよう。ここへ来る前に、元の群山駅の あった市場の近くを通ったが、今の群山駅はもっと北にあって、この辺りの鉄道は 使われなくなった。元々は、製紙工場へ材料を運ぶために作られた線で、朝夕に 電車が通る時に、洗濯ものをとりいれてたとか・・・線路脇まで住宅が密接していて 撤去も考えたらしいが、映画やドラマ、MVのロケ地としてよく使われるようになり、 観光名所として今は市が保護してるのだそうだ。私はもちろん、『고맙습니다』の ロケ地として訪ねたかった場所だった。ミスターリーを探しにみんなが駆けずり回り 途中で疲れたヨンシンが椅子に座ったりしてたけど、今もあるのだろうか? 食べ終わり、ベタベタを拭き取って、歩きだそう! こんなポスターがあった。ここを描いた絵だよね^^ 黄色い建物には落書きがいっぱい^^みんな思い出作りに書いているみたいだ。 脇から見ると、ここは마이 마미MY MOMMYというTAKE OUTのお店。しかも、横に 思い出をお作りくださいと、丁寧に落書きを許可されてるし^^ ポスターにあった絵は、直接、建物の壁に描いたものだったのね^^ 壁画にあるような風景。先を行く相合傘のカップルもこの景色にマッチしてるよね^^ このお二人は、もう少し先で、娘に写真を撮ってと頼もうとして、外人だとわかると、 英語で頼んで来たそうだ^^雨も、ここなら、逆にいいかも・・・と思った。カメラの レンズが濡れそうになるのは、傘をさして撮る場合、とっても困るんだけどね^^; 線路脇には、家がすぐ近くまであるだけでなく、廃線になったせいもあってか、花や 野菜もたくさん植えられていた。 この壁も、壁画の中にあったよね^^壁画の中では洗濯ものになっていたけれど、雨の この日はコチュ^^可愛い演出よね^^ 廃線になったせいで左右の木が育ち、トンネルのよう。列車が通ってたら有り得ない? 線路のすぐ脇でコチュも元気に育っていた^^ 左の建物は、表側が大通りに接しているせいか、2階建が多く、右側は倉庫や、畑、 小さな建物が多かった。 通り過ぎてから、もしかしてあれは・・・と振り返って撮った写真。ソファがあったけど、 ヨンシンが腰掛けたのって、これかなぁ?違うかなぁ??? 向こう側正面に終わりなのか建物が見えて来た。途中、腰掛けられる屋根付き建物も あったが、距離としては散歩に丁度いい。 ネギも白菜も大根も、元気に育っていた。いつも感心するのは、普通の屋上や、家の 前の道路に発砲スチロールを並べて野菜(特に白菜)作りをしたり、少しのスペース でも、こうして利用。肥料はどうしているのか、結構どれも生き生き育っていてすごい。 そろそろ終点。振り返って・・・ 最後の部分は、プラットホーム状の公園になっていて、運動器具とかもあり、トイレも。 京岩洞鉄道マウルの昔の写真に始まり、群山のあちこちの写真の掲示もあった。 線路は大通りの手前で途切れていた。公園脇に車がやって来て、Tさんと、K君^^ ソウルまでの帰りをバスにするか、列車にするか悩んだ結果、列車にすることにした。 郊外にある新しい群山駅まで送ってもらった。 どうして、新しい駅って全て、ソウル駅のような全面ガラスばりなんだろうか? 切符は、こんなローカルだからあるだろうと思っていたら、一席しか残っていないと。 一人は立ち席になるけれど、いいですか?と訊かれ、また中心のバスターミナルまで 戻ってもらうのは心苦しかったので、娘は席なしで乗ることに。ここで、みんなとは お別れ写真。再会して大体丸一日一緒に過ごしたけれど、とっても楽しかった^^ 調べた時は18:33発だった筈の龍山行きのムグンファ。セマウルでも所要時間はほぼ 同じだった。しかし、なかなか来ない・・・この時点でも遅延と出ているけれど、結局、 10分以上遅れて来た。 待っている間に益山方面行の列車がやってきて、丁度向かい側にこれが・・・6月に 乗った海列車にも似ているけれど、これはセマウルかな?列車カフェと書いてあり、 カラオケボックスやゲーム機もありそうね^^ こちら側のホームには、やはり6月の正東津を思い出すようなグループが・・・ 老若男女のグループで、世話係もいたり、買い出し段ボールもあったり・・・で、同じ 匂いがしたので、おそらく教会か聖堂関連のグループかと。。。乗り込むと、世話係が ここからここまでうちのグループの席だと指示を出し、マックバーガー等を配って歩く 人も・・・幸い、満席ではなかったので、空いている席に座っていた娘。錦江では、晩秋 から早春まで夕方には鴨の群舞が見られるので、見たかったが暗くて残念・・・ Tさんの話では、夕方川の近くに行けばいつでも見られると^^ 途中で誰かがやってくると席を移動する娘。落ち着かない状態で眠れず^^;しかも、 途中2,30分は満席で、私の席の手すりに座っていた。水原辺りからはガラガラに。 龍山へは22時半頃に到着。途中で少し遅延を挽回したのかも・・・1号線で南営駅へ。 一旦チェックアウトして地方へ行ったので、再度チェックイン。初めての部屋だった。 遅い時間だったけれど、南営駅から帰る時に、春海さんお勧めの焼き肉のお店を 覗いて来たので、出かけることに。全員帰って来たと思って寝ようと準備をされていた 春海さんに、一声かけてお店へ。 2店舗、近くにあるチョデポ。サービスのいいのは、銀行の隣の1号店の方だと春海さん。 こちらが1号店^^遅くまでやっているので、助かる。お昼がカンジャンケジャンだったので お肉大好きな娘も期待大^^ 壁面も楽しいし、お客の層が若い!近くでは女子大生かなぁと思うほど若いグループが 半端なく飲んでいた。ほんと、韓国の飲み方って浴びるようにっていう感じだよね・・・ まずは、牛肉が食べたいと言う娘。バンチャンで出て来た赤い大根が美味しいので 尋ねると・・・ 壁に貼ってある写真をさして、赤大根だと教えて下さった。 こちらは焼きかけだけど、生サムギョプサルとお勧めの首だか肩だかのお肉。 さあ、焼けた!食べるぞ^^美味しかった^^夜中にこんなに食べてもいいのかい? ご飯を頼んだら、黒いご飯が出てきて、尋ねると、黒米だと。サービスで目玉焼きが 出て来たので、ご飯に乗せてパクパク・・・ご馳走様でしたm(__)m 外へ出て、担当だった小柄でハンサムな青年と、炭担当の青年の写真を撮ろうと すると、酔っぱらったアジョッシが割り込んで来て大笑いした。青年と3ショットも^^ お腹一杯で宿に戻り、お風呂に入って(。´-д-)オヤスミ。o○Zzz。o○
by andegenni
| 2013-12-14 20:51
| 2013.11 仁川群山楊州
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